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日本には横浜、長崎そして神戸と3か所のチャイナタウンがありますが、東海~関西圏の人々にとって比較的親しみがあるのは、神戸の「南京町」かと思います。
鉄道の駅(元町駅)から徒歩圏内で、大きさも広過ぎず、手軽に中華料理と中国っぽい空気を味わえるスポットです。

一方で 、各国の中華街や本場中国に何度も通っていると、「神戸にも、もう少しディープな中華スポットはないの?」という気持ちが芽生えてきます。
そこで今回は、その一つといえる「関帝廟」を訪れることにしました。 

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神戸の関帝廟は、南京町からやや離れた場所にあります。


 
地図のパッと見では分かりませんが、丘を登ったところにあるので意外と脚に来ます。
Google Mapsでは徒歩13分とのことですが、体感的にはもう少しかかった思いです。

イベントの季節でもなく、また閉門時間間際でもあったことから、他の参拝客はいませんでした。

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中門から本堂を望む

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中門の後ろ側から

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 東屋

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 売店(笑)

一般的に関帝廟は華僑華人の心の拠り所とされていますが、 神戸の関帝廟では残念ながらあまりそのような空気は味わえませんでした。
そう感じたのは、神戸の(あるいは日本の)チャイナタウンは関帝廟を含め観光色が強く、「生活の場」という側面が希薄だからではないかと考えています。
例えばタイ・バンコクのチャイナタウンことヤワラートも観光地ではありますが、そこにある中華寺では地元の人々の生活を肌で感じることができました。

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(ヤワラート付近の中華寺で過ごす親子:2016/12/23)

ヤワラートと南京町とでは成立ちが異なるので、そもそも同じ雰囲気を望むべきではないのかもしれません。
が、中華移民の史跡を訪ねる以上は、「海を越えてきた先祖の息遣いが聞こえる」ような感覚を求めてしまうもの...
こういうのは、日本ではなかなか感じにくいかもしれませんね。