転勤や留学で中国に渡る方は多いと思いますが、その場合には引越しという形で、大量の荷物を送る必要があります。
この荷物の発送という点について、日本郵政や宅配会社等のWebサイトやブログで方法や注意点が様々に解説されている一方で、「受取り」に言及しているものは少ないのではないでしょうか。そこで、今回は中国郵政Webサイトでの配送状況確認、また荷物が税関で引っかかった場合の対応法を紹介します(全3回)。
なお、本記事で掲載するのは、日本郵便のEMS、航空便、SAL便または船便を利用した場合の例です。

第2弾:郵便局からの通知と受取りに必要な書類
第3弾:税関に止められた荷物の引取り場所と手順

まずは日本郵便Webサイトで配送状況確認

送った荷物の状況が気になる時は、まず日本郵便のWebサイトで確認します。
個別番号検索 - 日本郵便 
荷物を送った時にもらえる伝票の控えを見て、番号を入力・検索しましょう。こんな画面が表示されます。
配送状況_日本郵便

(画像は受取りまで終了した荷物のものです)

注目は下から2番目の「保管」。覚えておきたいのは、配送状況に「保管」と表示された場合、その荷物は基本的に伝票通りの宛先には届かないということです(関税が課せられるかは、この段階ではまだ分かりません)。本記事および続編で対象にするのは、このような表示が出た荷物の対応法です。

なお、Web上では「日本郵政の『保管』だけでは状況が分からないので、中国郵政のページでも追跡すべし」といった助言が見つかるので、念のため確認してみます。

2.中国郵政のページで配送状況確認

中国郵政の追跡用ページは、2018年2月現在、中国語版しか存在しないようです。本記事は中国語ができない方もご覧の可能性があるので、外部団体が提供している英訳版を利用します。

さて、英訳版での検索結果がこちらです。
配送状況_中国郵便
日時の部分を見るに、日本語で「保管」となっていた部分が英語では「attempt delivery」となっています(中国語では「试投」)。字面通り読めば、「1回配達しようとしてくれた」かのように見えますが、実は配送されていません。

というのは、実はこの「保管」「attempt delivery」が表示された時、荷物はほぼ確実に税関で止められているためです。
日本語の配送状況で「通関手続中」をクリアしているにも関わらず、です。いくら受身で待っていても、荷物が再配達されることはありません。当初私も分かっていませんでしたが、その事実を知ったのは、上海の郵便局から通知が来た時です。

次の記事では、郵便局からの通知を受け取った後、荷物を取りに行く場所と方法を説明します。


追記: こんな表示の場合もあるようです(2018/8/6)

その後、別の荷物が税関に引っ掛かりました。 今回の追跡情報は以下のように表示されています。
追記:税関
このように「通関手続中」と表示され、税関で止められることもあるようです。
この場合は、結局関税を支払う結果になりました。
なお、紙媒体での通知は、次の記事で紹介するものと同様のものが届きました。