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(Photo by Shun*SUN様)

日本の新幹線には、同じ都市間の移動にも、停車駅と料金の異なる設定があります。例えば東海道新幹線なら、「のぞみ」、「ひかり」そして「こだま」です。

一方、中国の鉄道にも、G, D, C, Z, T, K, L, Y等、列車番号に種別があります。うち、外国人が普段利用することが多いのはGDではないでしょうか。

ちなみに、私は以前「G」から始まる「高铁(高鉄)」しか乗ったことがありませんでしたが、2019年の春節、上海から福建省アモイ市経由で広東省潮州市まで鉄道で旅行した際、初めて列車番号が「D」から始まる「动车(動車)」に乗りました。
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それまで、GとDの違いは「Gの方が速くてちょっと高いんだろう」くらいにしか思っていませんでした。他の違いをネットで調べると、使う線路や車両の違い等もあるようです。ただ、実際乗るときに気になるポイントを解説した記事は、あまり見当たりませんでした。

そこで、今回は、乗車時の快適さに直結する「車内の設備」にフォーカスしてみたいと思います。なお、乗車回数が少ないので、情報に誤りがある場合は、お知らせいただけますと幸いです。また、同じDやGの中でも、異なる車種の間では設備が一定ではない可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

座席

リクライニング

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DG

Dの座席にはリクライニングがありません(角度固定)。 Dに乗って最初に気付いたのがこれでした。 短時間の乗車ならいいですが、寝ようと思うと不便に感じます。

肘置き

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DG

これも、GにはあってDにはありません。 リクライニングほど重要ではありませんが、些細な所で差別化されています。

テーブル

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DG

どちらにもありますが、便利さが異なります。 Dは前の座席から単関節で下ろすだけなので、自分の近くまで降りて来ず、身体からやや遠く感じます。 反対に、Gはアーム付きの二重関節なので、身体の近くまで降りて来ます。 弁当を食べるとき等に、快適度に若干の差が出ます。

その他

荷物置き場

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DG

いずれも、頭上の棚以外に荷物置き場がありますが、大きさが異なります。一目でわかる通り、Gの方がたくさん荷物を置けます。Dに乗る場合は、早めに乗車して荷物スペースを確保する方が良いかもしれません。

給湯器

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こちらはDとGで大差ないと思いますが、Gには紙コップが置かれている場合があります。また、Dの中には、固定式の給湯器がなく、ポットを置いている車両もあります。

コンセント

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携帯電話を充電できるコンセントは、Gでしか見たことがありません。写真は和谐号(和諧号)に使われている車両のコンセントですが、复兴号(復興号)の車両にはUSB充電の端子も付いていたりします。



以上が、中国の鉄道におけるGとDの車内設備の違いです。DはGに比べ、所要時間が長くなるのと、車内設備の格が下がります。
一方で、運賃は多少安くなりますので、設備と所要時間が妥協できる範囲であれば、Dを選択するのもアリかと思います。